スポンサードリンク

2011年12月31日

2011西武ライオンズ(16)〜今年の総括

今年も早くも12月31日。
今年もこのブログでは★西武ライオンズについてあれやこれや書いてきました。
投手編捕手編野手編という形で今季振り返りをしましたが、最後は昨年と同様の形で年間の総括をこんな形で締めくくろうと思います。
すなわち、こちらのブログの企画
 【埼玉西武ライオンズ】最下位からの挑戦からの挑戦!【回顧企画2011】
に乗らせていただきます。
参考までに、去年はコチラ
 →2010西武ライオンズ(21)〜今年の総括 


1)今期活躍したと思うライオンズの投手は?(0名でも構いません)
 牧田和久投手
  ルーキーであることを抜きにしても、です。

2)今期活躍したと思うライオンズの野手は?(0名でも構いません)
 中村剛也選手
  “統一球による打力低下”が叫ばれた中での2冠は立派!の一言。

3)今期この人が頑張れば、もっと楽に勝てたのに!と思う選手は?(投手・野手問わず0〜3名くらい)
 今年は怪我もあって、“頑張れば”という解釈が難しいところですね。
 怪我による離脱を除いて、という条件付で下記3選手にします。
 @涌井秀章投手
 A石井一久投手
  涌井が9勝12敗、石井が6勝9敗。
  せめて2人とも勝敗が逆であれば・・・。
 B高山久
  昨年、外野の一角をレギュラー奪取したかに見えましたが・・・。
  今年は打撃力の低下が響きました。

4)今期もっとも印象に残った勝利は?
 10月18日、西武ドームでの対日本ハム24回戦。
  CS進出を掛けた土壇場の戦い。
  中村の48号HRで先制し、今年のエース・西口が飄々と好投。
  最後はルーキー守護神・牧田へ。
  さすがの強心臓・牧田もプレッシャーに飲まれている様子の中、
  打席に迎えた糸井が放った打球はセンターへ・・・。
  犠飛となり一点失うも、ルーキー秋山の好捕。
  その後を締めての勝利。
  今年のチームの立役者が全て活躍した試合!

5)今期もっとも印象に残った敗戦(もしくは引き分け試合)は?
 10月16日、西武ドームでの対ソフトバンク24回戦。
  エース涌井を立てるも先制を許し、一時は逆転するも2-4の敗色ムード。
  土壇場の9回にシーズンを通して苦しめられたホークスのリリーフ陣から
  意地の同点劇。
  秋山・栗山・中島・フェルナンデスと続いて4-4の同点に!
  しかし、後続が続かず自力でのCS進出の可能性が消えた試合でした。
 ※この次の日の千葉マリンの引き分けも印象に残り、迷いました。

6)試合以外でライオンズに関して起きた出来事で印象的だったものを教えてください。
 何でしょう。
  平尾の結婚、片岡の負傷離脱、工藤の引退・・・。

7)今期のライオンズMVPと優秀選手は?(トータルで3名くらいでお願いします)
 MVP:中村剛也選手
  理由は、他との比較においてシーズン通して図抜けていました。
  この打撃を活かせる打線であってほしいと願います。
 優秀選手@:牧田和久投手
  理由は上述の通り。
 優秀選手A:西口文也投手
  全盛期の登板数・イニング数を期待することは酷ですが、
  投げた試合の中でキッチリと、そして全盛期を彷彿させる力強さを発揮。
  終盤での頼もしさはNo.1でした。
 優秀選手B:栗山巧選手
  全試合に出場する体の強さと、続けられる安定感。
  今年は慣れた打順からの変更も経験しながら、3割到達。
  チーム最多安打で.391もチーム最高出塁率。

8)新星、と呼べた選手がいたら、名前を挙げてください。
 繰り返しになりますが、牧田和久投手。
 その他では秋山翔吾選手。
  いずれは「羽生田二世」的な存在に!と思って素質は期待していました。
  が、それを上回るルーキーイヤーの活躍。

9)ライオンズの危機?! 選手流出が懸念されています。戦力維持のための手段として、重要なことは何だと思いますか?
 twitterでも少しツイートしたのですが、
 国内他球団へ流出した選手からは、練習施設を含む環境面を
 指摘されていたように記憶しています。
 根本的な資金力勝負は別にしても、選手の情報交換が盛んな昨今では
 選手からの環境に対する要望の吸い上げはポイントになるでしょうか。

10)来期の活躍を期待している選手、この選手をプッシュしたい!と思う選手を教えてください。(何名でも)
 菊池雄星投手
  今シーズン、無事に一軍デビューをしてくれました。
  オフのレベルアップも踏まえて、来年に期待大です。
 小石博孝投手
  ドラフト2位で獲得の投手。試合中盤で起用したい左投手。
  一軍ではこのポジションが安定しなかっただけに期待。
 田代将太郎選手
  ドラフト5位で獲得の外野手。
  今年ブレイクした秋山選手の大学の後輩にして、プレースタイルも似る。
  こういう一芸に秀でた選手の充実も、長いシーズン通しては大事になると。
 斉藤彰吾&熊代聖人
  今年はバイプレーヤーとして同じような役割を期待された。
  来年はどちらかにはレギュラーを脅かして欲しい。
 あとはけが人が無事に戻ってきてくれれば・・・。

11)ネタ質問
ちょっと趣向を変えて。NPBイケメン新人王決定戦!
2011NPB新人王資格選手…とまで厳密じゃなくても構いませんが、今年頭角を表したニューイケメンを教えて下さい。何名でも可!

 斎藤佑樹
  ここはまあ、成績には賛否ありますが端整であることに異論なし。
 あとは僕自身の好みですが
 藤村大介(巨人)、駿太(オリックス)、杉谷拳士(日本ハム)

12)ライオンズ以外で今期頑張ったと思うチーム・選手を教えてください(各1)
 頑張ったというか、強かった福岡ソフトバンクホークス。
 選手は、くしくも去年と同じくファルケンボーグ投手。
 先発陣の強さもさる事ながら、絶対的な強さと安定感のあるブルペン。
 その中心にいたのはファルケンボーグでは?

13)来期、脅威を感じるチーム、選手を教えてください(各1)
 CSを最後まで争ったオリックスと見ています。
 坂口・後藤・T-岡田と核が揃った攻撃陣に助っ人がハマれば。
 投手陣は絶対的エースの金子に復調の寺原。
 平野・岸田はリーグ屈指の2枚“看板”。
 これに中山・西が今年を上回るような成績を上げ、
 小松など復調してくるようだと怖い存在だと見ています。
 
 でも、選手を挙げるなら楽天・田中将大投手。
 この年齢だけに成長力がまだ計り知れず。
 涌井・岸といったライオンズの看板右投手も置き去りにされるのでは?
 という危機感さえ持っています。
posted by maddog31 at 10:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 2011西武ライオンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011西武ライオンズ(15)〜西武ライオンズの今季振り返り(野手編)

前々回の投手編
前回の捕手編
に続いてようやく完結の野手編を書きます。
本当は語りつくせないくらい書きたいことはたくさんあるのですが、ポイントを絞ってわーい(嬉しい顔)

今年は「いつかは訪れる!」が「いつやってくる?」と思っていた“2008年体制”からの脱却が見られた年になりました。
“2008年体制”と言ったのは日本一になった2008年後半からの不動の
 1.片岡易之
 2.栗山巧
 3.中島裕之
 4.中村剛也
の打順のことです。
怪我による離脱などで何度か入れ替わることはありましたが、日本一になってから基本的にはこの並びが定位置でした。
今シーズン前半も当たり前のようにこの打順で臨んだものの、ライオンズの極度の不振はこの上位打線の不振そのものだったように思っていました。
ライオンズが下位にあえいでいる頃、6/19には自分自身でこんなことをtwitterで投稿していました。
(→2011年06月19日のbbmaddog31のつぶやき

「ライオンズのスタメンの話題。1〜4番が開幕からどれだけ変わってないか?ライオンズは開幕と違うのは1試合(6/6)だけで、あとは昨日まで全部同じ並びの1〜4番。珍しいよね。 #seibulions #npb at 06/19 13:23」
「ライオンズに次いで12球団で開幕オーダーの1・2・3・4番の並びが不動だったのは中日で、6/1まで不動だった。ケガとか交流戦とかあるけど、ダントツでライオンズが不動を貫いてる。 #npb #seibulions at 06/19 13:26」
「出てくる控え野手陣比べると、やはりライオンズはスタメンのレベルの高さで渡り合うしかないよなあ。するとテコ入れの仕方は打順変更とかしか見えてこないのだが。日本一の時のイメージを壊すチャレンジも今は必要かも。 #seibulions at 06/19 16:54」


チームの成績も停滞、個々人の成績も停滞の中で“2008年体制”を崩すタイミングがやってきたのでは?と思っていたところでした。
「昨日まで全部同じ並びの1〜4番」と言っていますが、この6/19も同じオーダー。
ところが、次の試合となった6/24からはこの打順がガラッと変わりました。

不調時に打順を替えてリフレッシュするのはよくやる手。
不調であっても、その選手の“名前”で相手に脅威を与えるという手もありますが、2008年から数年経った上にその間に優勝を逃してもいるわけで、目の前の落ち込んだ成績に目を向けて欲しいという思いのツイートだったのです。
(twitterの声が届いたのでしょうかわーい(嬉しい顔)

この6/24から数試合は1番・浅村栄斗となり、その後は怪我による不調から抜け切れなかった片岡を外した
 1.栗山巧
 2.原拓也
 3.中島裕之
 4.中村剛也
のオーダーに変わりました。
これ以降、5番に入ったホセ・フェルナンデスが後半に向けて昇り調子になったことと、怪我から復帰して9番に(一時的に)復帰した片岡、月間MVPを受賞するまで復調してきた浅村のピークなども上手く重なり、CS出場を決めるまで復調してきたように見えましたね。


この“2008年体制”の脱却という中で、不動のレギュラーを揺るがす可能性のある若手選手が台頭してきたのは今年の大きなポイントです。
まずは、浅村。
このブログでは入団時から再三推していた選手。
今年はライオンズ流育成法の王道にのって1年間フル稼働。
結果的に牧田投手が新人王を獲得したことも喜ばしいのですが、実は新人王=浅村を期待していました。
その期待に違わぬ成績は残せたと思います。
統一球導入でリーグ全体の打撃が停滞した今シーズンにあって、オープン戦からの好調が最後に尻すぼみにならず、最後の10月に月間MVP受賞とは来年以降にも期待が持てます。
「ポスト中島=遊撃手」と固定しがちですが、一軍ゲームの内外野でたくさんのポジションを経験したことは大きな財産にしてもらいたいです。

そして、秋山。
今年のルーキーは即戦力の期待が高い選手が並んでいましたが、秋山翔吾については強肩を活かした守備と俊足は群を抜いていて、「第二の羽生田」的存在を期待していた選手でした。
それが一年目で一気にセンターのポジションを奪った形。
ライオンズの外野陣にあって、久々に守備で相手チームにプレッシャーを与えられる選手の登場が嬉しいです。
打撃面についてもまだ上昇の余地あり、来年以降に期待したいです。

この2人の最低どちらかは1〜4番に座って欲しい選手です。
この2人に突き上げられる存在になりそうなのが、シーズン後半に2番に固定起用された原でしょうか。
「2番=小技&繋ぎ」というイメージは拭えませんが、今の野球で2番打者にはもっと打力&出塁力が求められてきているのが実情。
試合終盤の勝負どころの「打」・「出塁」を求められる局面で、やや力不足感があったかな?と個人的には物足りなく思っています。
そういう局面で迎えても、代打起用など無く期待できる2番打者を!というのが期待です。


レギュラー陣以外のところに目を向けてみると、今年は特に打の方で層の薄さが露呈してしまったシーズンに思います。
特に代打と5番以降を期待したいDH陣の層の薄さ。
ここには
 助っ人、平尾、石井、坂田、高山、G.G.佐藤、上本、大崎、後藤
といった打撃面でウリのある選手の名前が思い浮かぶところですが、今シーズンを通して活躍できたのは5番打者としてのフェルナンデスと、代打としての平尾だけでしょうか。
実績もそこそこある顔ぶれだけに、この辺の底上げを来年は期待したいところでした。
が、今オフの状況では・・・。今の時点で、
 フェルナンデス・ブラウン・マルハーン・石井・G.G.佐藤・後藤
がチーム構想から外れているわけで、なかなか難しいポイント。


守備・走力面では、内野は片岡の穴を原や浅村が十分に埋めることができました。
来年以降も期待ができますし、ベテラン阿部もいるし、もちろん片岡の復調が待てます。
外野は守備面で秀でた秋山が栗山をレフトに追いやる形でセンターのポジションにつきました。
外野の残り一角を「打撃か守備か」で奪いあって欲しいところが、今シーズンは最後まで固定はできず。
打撃面は上で述べたとおりで、来年以降はそこそこ打てればレギュラー定着でしょう。
そうした中で外野の守備・走塁面では斉藤や熊代がベンチに置かれ、終盤の試合では起用される機会が増えました。
こうした一芸に秀でた選手が出てくると、統一球で得点期待値が低くなっている試合の中で存在感が大きくなりそうです。
この一芸を伸ばせば、この若い2人の方が打撃をウリにする中堅選手よりもレギュラーが近いかも知れません。


と、ここまでダラダラと書きました。
が、実際のところはオフの選手の移籍動向が落ち着かないと、今のライオンズにとっては野手陣全体の構想に与えるインパクトが大きすぎて、何ともいえないところ。
来季を戦う戦力が見えてきた頃にもう一度、その辺を踏まえた期待を書きたいところです。
posted by maddog31 at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011西武ライオンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月10日

2011西武ライオンズ(14)〜西武ライオンズの今季振り返り(捕手編)

前回の投手編に続いて捕手編です。

2011年シーズンは、昨年オフのFAで細川がソフトバンクへ移籍、逆に自由契約された荒川、シーズン序盤に金銭トレードで獲得した星(孝典)を加えての新たな顔ぶれでの一年でした。


当初の想定どおり銀仁朗を正捕手として起用した結果、出場試合数等は下記の通りの結果となりました。
 銀仁朗
  122試合 365打席 打率.218 出塁率.244
 上本
  77試合 69打席 打率.145 出塁率.203
 
  73試合 66打席 打率.242 出塁率.286
 米野
  3試合 0打席 打率- 出塁率-
 岳野
  2試合 2打席 打率.000 出塁率.000

今年活躍した西口投手の先発試合は上本捕手、またシーズン中盤の低迷期から菊池投手の先発試合を中心に星捕手がスタメンに入ることなどあったものの、基本路線は銀仁朗捕手がレギュラー捕手として座りました。


さて、この打撃面での数字はどう捉えましょうか?
ライオンズの捕手に求められる打順は今は主に下位であり、打の面での期待は大きくはないというのは事実。
今年に限っていえば、ベンチに置いていた代打陣が挙って不振だったこともあり、この打順での代打起用パターンが多くなかったという印象はあります。
したがって、代打陣にこれぞ!という選手がいれば、打席数はもっと減ったかもしれません。
積極的起用というより、打つ手にバリエーションが無くてそのまま試合終了まで打たせたパターンが多かったように思います。
つまり何が言いたかったかというと、打撃面でそれほど期待はできなかったが、代打等による改善策もなく、結果的に“そのまま”だった、のかな?ということ。

しかし、打つに越したことはないですが、パの他球団の捕手との比較でそれほど多くのものを打では望まなくてもよいのかな?というのも事実。
 ソフトバンク
  細川.201  山崎.189
 日本ハム
  鶴岡.238 大野.227
 オリックス
  鈴木.204 伊藤.156
 楽天
  嶋.224 伊志嶺.254
 千葉ロッテ
  里崎.222 的場.186

ひところの里崎や、移籍する前の城島がいた頃に比べれば、今のパの捕手に求められる打撃はそれほど高レベルでもなく、リーグ内の比較においてはライオンズの捕手陣の打撃が劣るという指摘もありません。
ただ、ライオンズの上本選手については、元来その打撃力の高さからベンチでは左の代打の切り札的起用もされてきたことを考えると、今年は誤算であったとはいえます。
逆に際立ったのは星捕手の出塁率の高さ。
移籍前での1軍出場も少ないことから、今年は相手チームによる研究が進んでいなかったことは十分アドバンテージとして考えられますが、来年にも注目しておきたいです。


ついで、守備面を見ましょう。
例えば守備率。パの順位は
 細川(ソ)1.000
 鶴岡(日).998
 大野(日).997
 里崎(ロ).993
 鈴木(オ).9883
 山崎(ソ).98816
 銀仁朗(西).98811

実質2捕手体制であった上位のソフトバンク、日本ハムの2チームの4捕手に銀仁朗捕手は負けているのですね。
“正捕手”として君臨し続けるためには淋しい結果ではあります。

盗塁阻止率では
 大野(日).323
 銀仁朗(西).286
 鶴岡(日).278
 里崎(ロ).256
 嶋(楽).228
 細川(ソ).183
 山崎(ソ).119
 鈴木(オ).111

ソフトバンク捕手陣は阻止率が低いものの、それ以上に他球団がソフトバンクに盗塁を許しているという構造が今年。
大野捕手の阻止率は立派で、あとは横並びでしょうか。
年が変わって大幅に阻止率が上下することはないでしょう。
今年離脱が多かった片岡選手など脚力のある選手が盗塁数を増やすことで、他球団の阻止率を相対的に下げていくくらいしか、このstatsの変動要素は期待していません。


総じていうと、上位2チームはstatsからは同レベルにあった2人の捕手を並行してうまく使い切ったという印象。
ライオンズは銀仁朗を軸に、捕手ごとの特性(特徴?)が出るのであればそれらをうまく組み合わせていくのがいいのではないでしょうか?
「西口−上本」・「菊池−星」という組み合わせも、今年をどう評価して来年はどうするのか?まだ見えませんが、投手に限定するほかに打撃面での特性にも注力していきたいです。
具体的には上本選手の打撃力、星選手の出塁率、など。
逆に言えば、昨今獲得してきた若い捕手たちの中で一芸に秀でた選手が出てくれば、1軍出場のチャンスが大きいのでは?と思います。
ちなみに僕がずっと個人的に期待しているのは、「一塁到達タイムが中島選手より速い」と言われている銀仁朗選手の脚力。
posted by maddog31 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011西武ライオンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月06日

2011西武ライオンズ(13)〜西武ライオンズの今季振り返り(投手編)

遅くなりましたが、今年の西武ライオンズの戦いぶりについての僕なりの感想をを総括して書いてみようと思います。
まずは投手編。


今年は順位にも表れているように、決定的に勝ち数が少なかったです。
ライオンズにいる先発投手陣の実力・経験からいって、ローテーションをシーズン通して確立できてさえいれば、誰かはたくさん貯金を作り、その他もせいぜい勝ち負けがトントンくらいの成績を残して何ら不思議のないスタッフかと思いました。
蓋を開けてみれば、2桁以上勝利は西口の1人だけ。
先発投手の貯金といえば、最高が西口の4つ。続く帆足と菊池が3つ。
10試合以上先発したのが6投手、うち貯金が作れたのが西口と帆足だけ。
この6投手合計で48勝50敗と負け越し。
明らかな勝ち星”不足です。

ちなみに同じ条件で見れば
2010年では、
 10試合以上先発が7人のうち、その合計で57勝43敗(勝ち越しが5人)。
2009年では、
 10試合以上先発が5人のうち、その合計で51勝30敗(勝ち越しが3人)。
2008年では、
 10試合以上先発が5人のうち、その合計で52勝37敗(勝ち越しが4人)。


といっても、先発投手の力不足だけを原因とすることにもムリがあるのも事実。
この数年で、1軍に定着するような若い投手が皆無だったと言えます。
その上で昨年活躍したクローザーのシコースキーが離脱して、日本一以降悩まされたクローザー不足に再度陥ってしまいました。
昨オフには補強ポイントの1つと言われた左投手も、トレードで獲得した江草投手が一時は埋めてくれましたが、やはりコマ不足であったことは否めなかったです。
この辺を含めた1軍投手陣全体の編成事情を、この数年のパの上位球団の状況と比較しながら、常々思っていたことを少し整理して書いてみます。


昔から、先発として1年間ローテーションを守りながら実力を発揮できる新戦力は、1軍デビューとともにそのまま先発投手として起用されて成長を促します。
近年で言えば、田中・塩見(楽天)、唐川(千葉ロッテ)、西(オリックス)、斎藤(日本ハム)などでしょうか。
一方で、最近のパのトレンド(と勝手に思っています)の1つとして、新戦力を積極的に中継ぎとして起用します。
宮田・増井・榊原(日本ハム)、攝津・森福(ソフトバンク)、伊藤・内(千葉ロッテ)など。
この2つの起用法の間に明確な意図の違いを読み取ることはできませんが、短いイニングで特に決め球に力のある投手は積極的に中継ぎで起用して経験を積ませている感じはうかがえます。
まだ数年の実績しかないですが、後者の側にも相当な実力の持ち主が並んでいます。
攝津投手のように先発へ配置転換されても、逆に、今の時点でクローザーへ抜擢しても充分に活躍が期待される投手が多そうです。


この点、ライオンズの状況と比べます。
近年のドラフと指名選手は
 2011西武ライオンズ(11)〜今年のドラフト戦略は?1985年からの指名一覧
にも挙げたとおりです。
岸投手の入団以降の活躍は言うまでもありませんが、それに続いてこなければいけない世代の木村文和・平野将光・武隈祥太・野上亮磨辺りはそこそこに1軍抜擢もされ始めていますが、1軍定着に至っていませんね。
いずれも、1軍で主に先発テストを課されては落第して2軍へ戻っているという印象を持っています。
菊池雄星、大石達也と2年連続で獲得した大物ルーキーも「先発で」と明確な起用方針が打ち出されています。
菊池投手が今年1軍デビューを果たし、後半からはローテの一角として定着する足掛かりを掴みつつありましたが、全体的に言えば与えたチャンスに対して実績(1軍定着)を残しているコマ数が他球団の状況と比べると見落とししている感があります。


他球団は“活きのよい”若手投手が中継ぎにドンドン抜擢されることで、中継ぎ陣が質・量ともにレベルアップしているように思います。
若いというだけで、体力面で量をカバーできるのは中継ぎという役割の特性上、大きいこと。
また、新しい投手が加わっていくことでバリエーションも豊かになりつつあります。

かたやライオンズ。
今年は先発陣が不調な分を中継ぎ以降でカバーした場面も目立ちました。
それを担ったのはルーキーながらクローザーに定着した牧田投手を除けば、岡本篤志・ミンチェ・坂元弥太郎・星野智樹・長田秀一郎・松永浩典といった面々。
これにもうちょっと1軍で活躍して欲しかった藤田太陽・江草仁貴を含めてみても、どちらかと言えばベテランか、ベテランの域に差し掛かりはじめた世代で、これから先発ローテーションに定着して行こうという年齢・実績でもないです。
コマは揃っているようで、長いシーズンを安定して活躍できないという欠点は否めませんでした。


結論として何が言いたいか?というと、
実績の少ない投手を、先発に固執した起用法に限定しなくてもいいのでは?
ということだけです。
今年は偶然的な要素として、
ルーキーの牧田投手が先発でもクローザーでも活躍できる見込みが立ちました。シーズン中盤での配置転換にも上手く適応してくれたお陰で、終盤の猛追が実現できたといっても過言ではないと思います。
また、西口投手が大復活してくれて先発ローテの屋台骨を支えてくれました。
しかしながら、西口投手や石井投手といったローテの一角を占める投手が高齢であること、それにFA流出などを考慮すれば、数年の間には先発ローテに嫌でも今は実績のない投手が入ってきてもらわなければいけない状況。
数年掛けて先発型投手を育てていくという方針は王道かも知れませんが、1軍投手陣全体を若返り&底上げしていくという観点でも、中継ぎ陣にも積極的に若い人材を登用していく方針を打ち出してもよいのでは、とつくづく感じたシーズンでした。
posted by maddog31 at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011西武ライオンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月28日

2011西武ライオンズ(12)〜西武ライオンズのドラフト指名結果

直近のエントリー
 2011ドラフト(1)〜結果と感想
で12球団全体を見渡した簡単な感想は整理しました。
ここでは、ライオンズの指名結果を振り返ってもう少し詳細に。

ライオンズのドラフトについては
 2011西武ライオンズ(11)〜今年のドラフト戦略は?1985年からの指名一覧
の中で1985年から約25年分も振り返っていたので、何となく“過去”は頭に入って見ていました。
とりあえず、指名結果をこちらに。

 1位 十亀剣 【投手】 JR東日本
 2位 小石博孝 【投手】 NTT東日本
 3位 駒月仁人 【捕手】 塔南高
 4位 永江恭平 【内野手】 海星高
 5位 田代将太郎 【外野手】 八戸大
育成
 1位 藤澤亨明 【捕手】 松本大


まず、1位の十亀投手。
経歴は愛工大名電高−日本大−JR東日本。
直前の一部報道で“即戦力”の評価、“ライオンズが指名か?”とありましたが、そのとおりの単独指名でした。
映像+メディア情報を見る限りは、180cm超の長身ながら横手から投げる速球派。
社会人に入って大きく飛躍した投手のようです。
高校時代を甲子園の試合で見ているはずなのですが、正直印象にありません。
起用法も気になるところですが、先発から抑えまで適性を買っている様子。
藤岡投手に注目が集まっていましたが、2年連続で若手左腕を1位指名し、さらに牧田投手の実力も充分見極められた今シーズンを受けると、意外と中継ぎ以降の即戦力指名もあるのでは?と思っていたところでした。
もしくは、後藤以降続く投手の1位指名がそろそろ途切れるのでは?という思いもあったところです。


2位は小石投手。
経歴は鶴崎工高−立正大−NTT東日本。
大学時の活躍からドラフト指名もあり得た投手でした。
立正大卒は西口投手の後輩になりますね。
社会人でも充分な実績を残しましたが、特長は何と言っても独特の投球フォーム。
“日本ハムの武田勝投手のよう”と表現されることが多いですが、それより更にリリースに至る過程で特徴がある投手。
それでいて先発型としても実績を残してきていることから、中継ぎでの即戦力起用は目に見えるも、将来的な起用方針には興味あるところ。


3位は駒月捕手。
映像&メディアからの情報しか有りませんが、上背はないもののガッチリとした体型で、右にも打てる長打力が魅力の選手だとか。
“第2のおかわりくん”的魅力を持った選手でしょうか?
捕手、それも若い捕手となると、トレード他で人数はかなり揃っていただけに、何となくコンバートの匂いを感じています。


4位は永江選手。
このブログで唯一触れたことのある選手。
内野手ながら、今年の夏の甲子園では投手としての登板もありました
第93回高校野球選手権(9)〜6日目の結果
今年のドラフトで指名された高校生の中ではかなり知名度は下の方。
野手ながら2年次はエース、3年でも甲子園で緊急登板ながら好投するなどそのセンスには注目したい選手になりそう。


5位は田代外野手。
経歴は東海大四高−八戸大。
八戸大では今年ブレイクした秋山選手の後輩です。
情報を見る限り、田代選手のスタイルはまさに“秋山選手のような”外野手。
走攻守にまとまったタイプと評判の高い野手。
秋山選手と並び立つのか?秋山選手を追い越すのか?チーム事情からしてもデビューのチャンスは早いかも知れないですね。


そして、ライオンズが初の育成選手の指名。
藤澤捕手。
情報はそれほど無く、未知数です。
球団の育成枠に対する方針とともに注目していきたいです。


ということで、ここ数日は大方の予想では
「藤岡指名→競合で渡辺監督のクジ運に!」
などという風潮が高まっていましたが、直前に出た十亀投手指名の噂が現実になりました。
1、2位を見るとどちらの投手も先発〜ブルペン待機まで柔軟に起用ができそうな即戦力、と形容できそうです。
今年は牧田投手をクローザーとして起用しましたが、牧田投手を含めた3人の中で適性を見極めつつ、先発・ブルペンへの配置を決められそうです。
藤岡指名に至らなかったのは、ブルペン強化が急がれるチーム事情と、中崎・菊池と高卒左腕への期待と・・・。
上位2人の指名は球団の思惑通りにいったものと思われ、以降の指名も何となく意図の見えてくる指名。
高校生捕手の指名は意外でしたが、上に書いたとおり育成の過程で何かありそうです。

後藤選手の獲得以降は上位は全て投手で続いていたことや、今年はレギュラー格の選手で長期の欠場&ポジションの変更などあり、即戦力化を狙った野手の上位指名もあるのでは?と期待していました。
大学・高校生の野手を上位で競合するリスクを犯しても?と思いつつ、現実路線でいうと手堅いドラフト。
昨年のドラフト指名野手がことごとく1軍デビューしたことを、
「1軍野手の層が薄い」
と見るか
「昨年ドラフトが稀に見る大成功」
と見るかによりますが、今年のドラフトは
 投手は即戦力、野手は育成見越して
という色合いが強かったとみています。
posted by maddog31 at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011西武ライオンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
スポンサードリンク

アクセスランキング
下記ブログランキングに参加中

bnr80_15_04.gif

にほんブログ村 野球ブログ 野球論へ

にほんブログ村 野球ブログ 野球コーチ・技術へ

にほんブログ村 野球ブログ 野球用品・グッズへ

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン

検索