2011年12月06日

2011西武ライオンズ(13)〜西武ライオンズの今季振り返り(投手編)

遅くなりましたが、今年の西武ライオンズの戦いぶりについての僕なりの感想をを総括して書いてみようと思います。
まずは投手編。


今年は順位にも表れているように、決定的に勝ち数が少なかったです。
ライオンズにいる先発投手陣の実力・経験からいって、ローテーションをシーズン通して確立できてさえいれば、誰かはたくさん貯金を作り、その他もせいぜい勝ち負けがトントンくらいの成績を残して何ら不思議のないスタッフかと思いました。
蓋を開けてみれば、2桁以上勝利は西口の1人だけ。
先発投手の貯金といえば、最高が西口の4つ。続く帆足と菊池が3つ。
10試合以上先発したのが6投手、うち貯金が作れたのが西口と帆足だけ。
この6投手合計で48勝50敗と負け越し。
明らかな勝ち星”不足です。

ちなみに同じ条件で見れば
2010年では、
 10試合以上先発が7人のうち、その合計で57勝43敗(勝ち越しが5人)。
2009年では、
 10試合以上先発が5人のうち、その合計で51勝30敗(勝ち越しが3人)。
2008年では、
 10試合以上先発が5人のうち、その合計で52勝37敗(勝ち越しが4人)。


といっても、先発投手の力不足だけを原因とすることにもムリがあるのも事実。
この数年で、1軍に定着するような若い投手が皆無だったと言えます。
その上で昨年活躍したクローザーのシコースキーが離脱して、日本一以降悩まされたクローザー不足に再度陥ってしまいました。
昨オフには補強ポイントの1つと言われた左投手も、トレードで獲得した江草投手が一時は埋めてくれましたが、やはりコマ不足であったことは否めなかったです。
この辺を含めた1軍投手陣全体の編成事情を、この数年のパの上位球団の状況と比較しながら、常々思っていたことを少し整理して書いてみます。


昔から、先発として1年間ローテーションを守りながら実力を発揮できる新戦力は、1軍デビューとともにそのまま先発投手として起用されて成長を促します。
近年で言えば、田中・塩見(楽天)、唐川(千葉ロッテ)、西(オリックス)、斎藤(日本ハム)などでしょうか。
一方で、最近のパのトレンド(と勝手に思っています)の1つとして、新戦力を積極的に中継ぎとして起用します。
宮田・増井・榊原(日本ハム)、攝津・森福(ソフトバンク)、伊藤・内(千葉ロッテ)など。
この2つの起用法の間に明確な意図の違いを読み取ることはできませんが、短いイニングで特に決め球に力のある投手は積極的に中継ぎで起用して経験を積ませている感じはうかがえます。
まだ数年の実績しかないですが、後者の側にも相当な実力の持ち主が並んでいます。
攝津投手のように先発へ配置転換されても、逆に、今の時点でクローザーへ抜擢しても充分に活躍が期待される投手が多そうです。


この点、ライオンズの状況と比べます。
近年のドラフと指名選手は
 2011西武ライオンズ(11)〜今年のドラフト戦略は?1985年からの指名一覧
にも挙げたとおりです。
岸投手の入団以降の活躍は言うまでもありませんが、それに続いてこなければいけない世代の木村文和・平野将光・武隈祥太・野上亮磨辺りはそこそこに1軍抜擢もされ始めていますが、1軍定着に至っていませんね。
いずれも、1軍で主に先発テストを課されては落第して2軍へ戻っているという印象を持っています。
菊池雄星、大石達也と2年連続で獲得した大物ルーキーも「先発で」と明確な起用方針が打ち出されています。
菊池投手が今年1軍デビューを果たし、後半からはローテの一角として定着する足掛かりを掴みつつありましたが、全体的に言えば与えたチャンスに対して実績(1軍定着)を残しているコマ数が他球団の状況と比べると見落とししている感があります。


他球団は“活きのよい”若手投手が中継ぎにドンドン抜擢されることで、中継ぎ陣が質・量ともにレベルアップしているように思います。
若いというだけで、体力面で量をカバーできるのは中継ぎという役割の特性上、大きいこと。
また、新しい投手が加わっていくことでバリエーションも豊かになりつつあります。

かたやライオンズ。
今年は先発陣が不調な分を中継ぎ以降でカバーした場面も目立ちました。
それを担ったのはルーキーながらクローザーに定着した牧田投手を除けば、岡本篤志・ミンチェ・坂元弥太郎・星野智樹・長田秀一郎・松永浩典といった面々。
これにもうちょっと1軍で活躍して欲しかった藤田太陽・江草仁貴を含めてみても、どちらかと言えばベテランか、ベテランの域に差し掛かりはじめた世代で、これから先発ローテーションに定着して行こうという年齢・実績でもないです。
コマは揃っているようで、長いシーズンを安定して活躍できないという欠点は否めませんでした。


結論として何が言いたいか?というと、
実績の少ない投手を、先発に固執した起用法に限定しなくてもいいのでは?
ということだけです。
今年は偶然的な要素として、
ルーキーの牧田投手が先発でもクローザーでも活躍できる見込みが立ちました。シーズン中盤での配置転換にも上手く適応してくれたお陰で、終盤の猛追が実現できたといっても過言ではないと思います。
また、西口投手が大復活してくれて先発ローテの屋台骨を支えてくれました。
しかしながら、西口投手や石井投手といったローテの一角を占める投手が高齢であること、それにFA流出などを考慮すれば、数年の間には先発ローテに嫌でも今は実績のない投手が入ってきてもらわなければいけない状況。
数年掛けて先発型投手を育てていくという方針は王道かも知れませんが、1軍投手陣全体を若返り&底上げしていくという観点でも、中継ぎ陣にも積極的に若い人材を登用していく方針を打ち出してもよいのでは、とつくづく感じたシーズンでした。


posted by maddog31 at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2011西武ライオンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

ラベルリスト
下記ブログランキングに参加中

bnr80_15_04.gif

にほんブログ村 野球ブログ 野球論へ

にほんブログ村 野球ブログ 野球コーチ・技術へ

にほんブログ村 野球ブログ 野球用品・グッズへ

人気ブログランキングへ

最近の記事
最近のコメント
検索
 
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。