2011年08月12日

第93回高校野球選手権(9)〜6日目の結果

6日目もテレビで録画したものを早送りを中心に見ました。
その感想はこんな感じです。


第6日 8月11日(木)

第1試合
 海星 0−4 東洋大姫路
いろいろなイベントが起こった試合。
絶対の決め球はないものの巧みな配球で好投をしていた海星の先発・牧瀬投手は投球時の足のアクシデントで4回途中の急な降板。
遊撃手から急遽の登板になった永江投手には厳しい状況で替わってすぐに二塁打を打たれ、続いて前進守備の二塁手の頭上を越える高いバウンドのアンラッキーなヒットで先制を許す。
この時にランナーと交錯して負傷した三塁手の古賀選手はもともと左足の故障から復帰したばかりで一塁手でスタートしていたのですが、上述の選手交代で三塁のポジションについたばかり。嫌なアクシデントが海星に続きました。
その海星も2番手登板の永江投手が落ち着きだして、抜いた弾と140km/h台の速球との緩急をつけた好投で接戦。6回の攻撃で1アウト1塁3塁の場面で、1塁走者を牽制で誘い出された(意図的?)場面で3塁走者をアウトにされるなど、早く同点に追いついていればもっと違った展開があったかも?です。7回の東洋大姫路の攻撃イニングでイベントがたくさん起こったので。
この回、東洋大姫路は頭部に死球を受けて出塁した原投手の替わりに出た臨時代走に対し、二塁到達後に更に代走を出すという誤采配で原投手を降板させることに。
しかも、走者を三塁に置いたあとの攻撃ではセカンドゴロを処理した二塁手が4-6-3併殺を狙わず本塁で1つアウトを取る選択をしたことが功を奏し、東洋大姫路はこのイニング無得点。
更に次の8回の海星の攻撃では江越選手の脚を活かした高いバウンドの三塁内野安打→盗塁→進塁でランナー三塁のチャンス。替わったばかりの東洋大姫路の2番手・岩谷投手をうまく揺さぶった形のチャンスが生まれましたが、こちらもあと1本出ずで無得点。
アクシデント含みでシーソーゲームになった展開に決着をつけたのは、8回裏の主軸から始まった攻撃イニングで、先頭打者出塁から犠打を選択せずに強行で生んだ1アウト1、2塁の場面からの3ラン本塁打でした。
この試合のポイントはアクシデントで迎えた投手交替と、高いバウンドのゴロ、でしたかね。


第2試合
 光星学院 16−1 専大玉名
光星学院が満塁本塁打を含む5点を先制して以降、中盤以降は選手層の厚さを見せつけて勝った試合になりました。
専大玉名の先発、2年生投手の江藤投手は横手から低目への制球の良い投手ながら、光星学院の強力打線相手では、配球の変化や決め手となる球種がなく、2巡目、3巡目以降に一気に捕まるという典型的な打ち込まれ方になりました。初回の攻撃時に連続盗塁などでバッテリーを揺さぶったところで、先制点など挙げているとまたちょっと違う展開もあったかも知れませんね。
逆に、四球やバント処理ミスで走者を溜めてしまってからのタイムリー→満塁本塁打で一気に5失点は苦しい展開になりました。その後も三塁まで走者が進む場面が幾度かありましたが、光星学院の出てくる投手を結局攻略できませんでした。
本調子には見えなかった3番手の大西投手は除いても、残りの川上・李・秋田の3投手はいずれも他校ではエース級の本格派投手で層の厚さが際立ちました。
センバツでは4番・田村選手とエース・秋田投手が際立っていた印象の光星学院でしたが、この試合では投打で選手層の厚さというレベルアップを感じました。
(関連記事)
 → 第83回選抜高校野球(4)〜2回戦の途中まで
 → 第83回選抜高校野球(3)〜1回戦が終わって

(余談)
この試合は投球時のモーションや、投球前のボールをいじくる仕草について細かに光星学院の投手に注意していましたね。
今大会は球審が投手に注意を与える場面も目立ちます。


第3試合
 藤代 1−3 徳島商
藤代は初回の先頭打者の二塁打から、スクイズ空振りが幸運なワイルドピッチになり先制点を取りました。
終始接戦となった試合展開の中で、全4安打がいずれも回の先頭打者の安打だっただけに惜しいといえば惜しい試合でした。
徳島商の龍田投手は初回こそバタバタしたものの、9回まで1死球のみの完投。藤代が狙い球を絞れず浅いカウントから打っている印象もありましたが、ほとんど外野まで打球も飛ばさせない丁寧な投球が光りました。
一方の藤代・鵜沢投手も特に右打者の外角低めに決まるスライダーが安定し、連打を打たれにくい好投手。2失点の4回はバットを止めたような状態で当たったセンター前やバッテリーエラーと内野のエラーが重なったところで、右打者に外角のスライダーを拾われました。
特に右打者へのスライダーは序盤は精度が高かったので、中盤以降の制球と直球含めたもう1つの球種が安定してくればまだレベルアップが見込める投手に思いました。
5回の3点目はいずれも右打者の真ん中のコースへのスライダーの失投を打たれていました。


第4試合
 関西 3x−2 九州国際大付
センバツからの連続出場となったこの対戦は大接戦。
予選は体調不良で心配された九州国際大付のセンバツ準優勝投手・三好投手のデキ次第かなと思っていましたが結果として好投、投手戦になりました。
関西はセンバツで登板があったものの、春以降にエースナンバーを取った水原投手が先発。
センバツでの関西については、相手校であった東海大相模の奇襲や攻撃力の印象が強く、あまり記憶がありませんでした。
(関連記事)
 → 第83回選抜高校野球(3)〜1回戦が終わって

好投とはいったものの、三好投手は全般的に球は高く、力強さも水原投手に比べるとやや劣る印象で進んだ試合展開。
強打の九州国際大付としては、4回に相手から貰ったチャンスに押し出しで得た1得点に留まったところなどもあり、少し打線の迫力が春より薄れたかな?と印象。春以降、センバツ優勝の東海大相模のミート力を見習って長打を捨てる打撃を見につけたという情報でしたが、逆にこの試合では外野へ飛ぶ打球も少なく、好投手相手に得点力そのものが不足したように見えました。
9回に同点に追いついたタイムリー、延長でのライト前ヒットからの本塁刺殺の場面など、センバツ同様2年生の龍選手などはさすがの感がありましたが、11回の無死走者一塁のチャンスを牽制死で逃したのは惜しいところ。
関西はまず水原投手の好投。強力打線に内角直球を有効に使った投球で長打力を完全に封じて、四死球や安打で走者を背負いながらの投球が続いたものの、力強さと丁寧さを兼ねた投球を失いませんでした。
そして、中堅手・小倉選手の本塁刺殺や三塁手・渡辺選手の再三の好守が続く間に、少ないチャンスをいずれも4番・渡辺選手が活かしての3打点。
1点目の本塁打は浮いた球ではあったが追い込まれてからのスライダーを泳ぎながら完璧な当たり。
2点目のタイムリーは3球勝負で高めに浮いた直球をコンパクトにライト前へ。
サヨナラの3点目は意識して打ったか?高めの球を叩きつけてのゴロ。これが高いバウンドとなり、三塁走者の抜群の走塁+スライディングによる生還に繋がりました。
最終回の場面は、続く5番の堅田選手もそれまで3安打しており、九州国際大付としては勝負の選択が難しかったところ。
延長の12回頭から登板してきた九州国際大付の2番手・大江投手にしてみれば、先頭打者への四球もそうですが、渡辺選手と勝負の前のワイルドピッチのダメージが大きかったと思います。
関西の2点目のライト前タイムリーのときに、右翼手の龍選手がハンブルせずにその後に見せたような守備を見せたら・・・という“たられば”はありましたが、堅い守備を土台にした好チーム同士の試合でした。
関西が九州国際大付をどれだけ研究していたかはわかりませんが、決して番狂わせという展開ではなく、好投手を擁した強豪というイメージを持ちました。センバツ以降にエースナンバーを譲った形の堅田選手の打撃も見事な上、登板チャンスもあれば楽しみです。
九州国際大付は優勝候補として挙げられていましたが、三好投手が体調不良から立て直してここまでよく来たと思います。将来的にも楽しみな選手が多く、今回もスターティングメンバーに2年生が5人もいますので来期以降の甲子園でも楽しみな存在です。
 
 


posted by maddog31 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校野球の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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