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2009年05月28日

ルールの確認(6)〜インフィールドフライ

サヨナラインフィールドフライ
と検索してみれば必ずヒットするプレーがあります。

1991年シーズン中の広島・達川光男捕手のプレーです。
前回、阪神・矢野輝弘捕手のトリプルプレーを紹介しましたが、ルールの確認を絡めて同じ捕手前のフライを題材に書きます。

こんな状況です。



同点で迎えた9回ウラの(大洋の)攻撃。
一死満塁で、打者は本塁付近に平凡な飛球を打ち上げた。
球審は「インフィールドフライ・イフ・フェア」を宣告。

ここで、広島・達川光男捕手はこの飛球を意図的に(ボールに)触れず捕球せず、落下後にフェアグラウンド内でワンバウンドで捕球した。

それを見た打者走者は一塁に走り出す。
それを見た塁上の走者もスタートを切った。
達川捕手はそのまま本塁を踏み、続いて一塁へ送球した。

併殺でチェンジだと思った攻撃側の三塁走者は
ベンチに帰るついでにたまたま
本塁を踏んだ。

これを確認した球審は試合終了「ゲーム」を宣告した。
大洋ホエールズのサヨナラ勝ち。



なので、
サヨナラインフィールドフライ」です。

守備側の広島は抗議をしましたが、球審の判断は正しいルールの解釈に基づいたものでした。
(逆に球審は正しいジャッジをしたことで、後に表彰を受けたそうです。)



では、少し詳しく『公認 野球規則』を見てみます。(長くなりますが・・・)


(野球規則2・40) INFIELD FLY 「インフィールドフライ」
 無死または一死で、走者が一・二塁、一・二・三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナー、及びバントを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるものをいう。この場合、投手、捕手及び外野手が、内野で前記の飛球に対して守備したときは、内野手と同様に扱う。
 審判員は、打球が明らかにインフィールドフライになると判断した場合には、走者が次の行動を容易にとれるように、ただちに
"インフィールドフライ" を宣告しなければならない。また、打球がベースラインの近くに上がった場合には "インフィールドフライ・イフ・フェア"を宣告する。

に加えて、

 たとえ、審判員の宣告があっても、打球がファウルボールとなれば、インフィールドフライとはならない。

の定義により、フェアグラウンドで捕球された正統なインフィールドフライです。
したがって、
捕手がフェアグラウンドで捕球した段階で打者アウト(二死)。

さらに、

 インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイであるから、走者は離塁しても進塁してもよいが、その飛球が捕えられれば、リタッチの義務が生じ、これを果たさなかった場合には、普通のフライの場合と同様、アウトにされるおそれがある。

により、
ランナーは二死となったあと、インプレー状態で勝手に進塁しただけです。
ボールを持って本塁を踏んでも、フォースアウトは成立しないので3塁走者はアウトにはなりません。
ランナーにタッチする必要がありました。


1塁ベースへ転送、踏んだところでも何も起こりません。
打者は既にアウトなので。

そして、3塁走者が“たまたま”本塁を踏んだぴかぴか(新しい)ことにより

(野球規則4・11)
 正式試合においては、試合終了時の両チームの総得点をもって、その試合の勝敗を決する。
(c) ホームチームの9回裏または延長回の裏の攻撃中に、勝ち越し点にあたる走者が得点すれば、そのときには試合は終了して、ホームチームの勝ちとなる。


が成立して、裏の攻撃だった大洋が勝ちです。



このプレーは、ルールの説明の題材としてはポイント豊富です。
・インフィールドフライの定義と「イフ・フェア」の扱い
・進塁の義務とフォースアウトの定義
・故意落球との絡み
・バントによる飛球と、普通の打撃による飛球の違い
(バントによる飛球はインフィールドフライにはならない)
など。



当時、何となくニュースになった記憶はあるのですが、後から見てみるとこんな感じだったのですね。
ランナーはスタートするし、守備側も抗議するし、で、誰が一番冷静にルールを理解していたか?
そういう中で正確なジャッジをしたことで、球審が表彰されたとのことです。


インフィールドフライは、その意味合いから言えば、
守備側が故意に落球することで、
打球がフェアとなった時点で同時に走者2人に進塁の義務が発生し、フォースアウトによるダブルプレーが容易に成立する状況を作らないルールです。

本当はそうなのですが、軟式野球レベルではそれほど高く飛球が上がらないので、インフィールドフライが宣告されるのはあまり聞きません。
その割には、草野球ではこんなプレー、

結構見たことあります。


この教訓は何でしょう。
ルールを知るのはもちろん大事ですが、とりあえず3アウトになったところでも、ランナーは本塁を踏んでベンチに帰ってこい!ってところでしょうか?

斜体文は『公認野球規則』から引用しました。

関連記事
 ルールの確認〜タッチアップのスタート
 ルールの確認(2)〜3アウト目の取り方
 ルールの確認(3)〜犠牲フライという記録
 ルールの確認(4)〜打順誤り
 ルールの確認(5)〜故意落球


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posted by maddog31 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ルールの確認 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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